HOME > 遠州綿紬とは > 遠州綿紬と初生衣神社

遠州綿紬と初生衣(うぶぎぬ)神社

初生衣神社浜松市三ヶ日町にある『初生衣神社』には、七夕で有名な織姫様が祀られています。

現在から約850年ほど前(平安時代末期)から、初生衣神社では、神に捧げる衣服として絹を織り、毎年伊勢の皇大神宮(こうたいじんぐう)に奉献を続けていました。

伊勢神宮のために織っていた“御衣(おんぞ)”(*1)が、絹織物の紬です。

その紬を織っていたのが“織姫様”なのです。

その後、絹から綿織物に変わり、遠州地方は一大綿織物の産地として大発展していきました。

綿花の栽培に適していた風土により、遠州地方(静岡県西部地域)で織り始められ、人々の暮らしの中に根付いていきました。

現在では、浜松市でも数軒となった機屋さん。

遠州綿紬は、ベテランの職人さんが織っています。

柄数100種類以上。

初生衣神社に保管されている機織り機遠州の四季の中から生まれた“日本色”は、インポートの生地にはない色合いと質感です。

情緒的な日本の風景の様な柄や色合いは、日本人の肌によく馴染みます。

近年、この綿紬がもつ、独特の柄行と風合いが、現代人の共感をよび注目を集めています。

着物はもちろん、インテリアなど、様々な製品に提案されるようになりました。


*1 御衣 ・・・ 着る人を敬ってその衣服をいう語。お召し物。

ページ上部へ